第1回三国志検定

試験日/2008年12月14日(日)

申込締切/2008年11月17日(月)

好評につき、申込締切を24日(月・祝)まで延長!

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合格を目指す方へ

渡邉 義浩

大東文化大学教授 / 三国志学会事務局長
渡邉 義浩

著書 / 『後漢国家の支配と儒教』(雄山閣出版,1995年)、『諸葛亮孔明-その虚像と実像』(新人物往来社,1998年)など

高校時代に吉川英治・著の三国志を読んで以来、その世界に興味を持ち歴史学の道へ。大東文化大学では中国学科の教授も務め、中国古代史を専門とする。三国志に関する著書も多数あり、当時歴史学、文学、哲学、三国志演義とそれぞれ独自に行われていた三国志の研究を横断的に一つにした三国志学会を設立。

三国志検定へ挑む皆さんへ

三国志というのは、他の中国に関わる物語とか歴史に比べると、もの凄くファンのレベルが高い分野だと思います。ただ、そのレベルの高さ、自分がどのくらいの三国志マニアなのかっていうことを計れる基準が今まで全く無かったんです。
この三国志検定というものができることによって、自分の三国志度、マニア度というものが計ることが出来るし、あるいはこういう世界があるんだなっていう発見がでてくるのではないかと思います。
楽しみながら三国志の世界に入っていけるような、そんな検定になればいいと思います。

三国志検定出題のポイント

三国志に関しては小説や漫画、ゲームなど色々なものが出されていて、どこを基準にするのかを定めないと、色々な答えが出てしまうと思うんですね。
そこで今回は、三国志の中で最も基本となっている歴史書の三国志、それをもとにして出来上がった歴史小説の三国志演義、 この2つを検定の中心に据えたいと思っています。
ただ、日本で普及しているのは、小説の三国志演義の方なので、3級の基準は三国志演義としています。
対して2級の方は、三国志演義だけではなく、歴史書の三国志、さらには三国時代の前後の時代についても触れたいと思っています。
それに加えて民間伝説なんかも取り上げていきたいと考えているので、2級はかなり難しいと思いますよ(笑)

正しい三国志の紐解き方

先ほど少し触れましたが、三国志の大きな流れに「正史」と「演義」があります。その根本的な違いというのは、何を正統、正しい王朝としていくのか?という点なのです。
正史の方は陳寿という西晋の歴史家が書いたものですから、西晋がその正統を受け継いだ魏という国家が正統になります。
それに対して、三国志演義は朱子学の影響を受けています。
朱子学は蜀という国を正統と考えますので、蜀あるいは蜀漢が正統となります。

具体的な違いでは、例えば関羽。
彼は三国志演義が出来た時には神様になっているので、三国志演義の中でも非常に多くの活躍をします。
しかし、実際の歴史においてはそれほどでもないんですよ。
こういう所から、三国志演義という文学が歴史手的な事実を変えていくことによって、何を表現しようとしているかということが分かってくると思うんです。
ただ単に演義はこんなことで、正史とはこう違うという話だけではなく、違っていくっていう理由を考えていく。
そうすることで、文学性や中国の民衆の心というものが分ってくると思います。

民間伝説から新たな三国志の発見

三国志演義だけではなく、各地で三国志にまつわる民間の伝説なんかが出てきています。やはり、たくさん残っているのは、あの神になった関羽の伝説ですね。
なんでその顔が赤くなったのか?から始まり、関羽が持っている刀の話、あるいは関羽の三男にあたる関索について。
関索はもともと小さな子供がお椀に乗って戦いに行く一寸法師のようなお話だったんですが、そのお話は滅んでしまったんです。しかも、この関索と関羽は本来関係がなかったんです。
同じ関ということで、民間伝説であった関索の伝説が関羽の物語に入ってきているんですね。
このように、民間に残っている部分と、演義に入っていった部分というもので、三国志の物語が違っていきますし、演義の文学性の高さがわかってくると思います。
逆に民間伝説のほうを見ていくと、三国志の英雄が非常に近しい存在なんです。
例えば関羽が裁判官になって無実の罪っていうものを正していくとか、あるいは諸葛亮が医者になって病気を治していくとか、全然三国志とは関係のない動きをしていく。
この物語の広がりという点に注目していただくことも、三国志が非常に深く楽しめる方法のひとつになると思います。

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